本日の高校3年生理系の授業は、ブタの腎臓の解剖と心臓の観察です。
特に腎臓の構造は、昨年度の大学入試共通テストの本試験の生物基礎で出題されたので、実験の前にその問題を実際に見て説明を受けて、実験に入りました。
入試を意識した実験・観察となります。
ブタの腎臓は、ヒトの腎臓とほぼ同じ構造・大きさなので、ヒトの腎臓の構造についての理解を深めることができます。
まずは、脂肪の中に埋もれた腎臓を観察しました。ヒトもこのような状態で体内にあります。この状態の腎臓はなかなか見ることはありません。
次は、脂肪から取り出された腎臓をメスで半分に切って、中の構造を観察します。全員がメスで腎臓を切りました。
皮質、髄質、腎うを見ることができました。腎動脈や腎静脈や輸尿管も観察できたヒトもいました。その後、断面をスケッチしました。
ブタの心臓は、ヒトよりやや大きいですが、構造は人とほぼ同じです。実際に触ったり、持ったりしました。
筋肉の厚さを観察し、大動脈の太さ・強さもひっぱったり、指を入れたりして調べました。
みんな、私たちにも同じようなものがあるということに対して改めて驚いていました。
医療系や生命科学系の分野に進む生徒が多いクラスなので、将来につながる授業だったと思います。
今回も、生命に対する畏敬の念をもって、しっかりと解剖を行うことができました。