
3年『探究』の授業では、生徒自ら課題を設定し、その解決方法等を模索する探究活動を展開しています。
3年3組には“広島県農作物を用いた非常食用缶入りパンの開発”に関する探究活動に取り組んでいる生徒がいます。彼女は2年次からこの課題に取り組んでおり、昨年度は広島県産の乾燥広島菜および玄米粉を用いた缶入りパン(商品名「紅葉の備え」)400缶を完成させることに成功しましまた。6月には、開発の過程等について防災教育学会全国大会において、発表・報告を行い、大きな注目を集めました。「紅葉の備え」は、校内および校外のイベント等において販売しております。
今年10月、台風22号、23号の直撃により大きな被害を被った八丈島の状況を知った彼女は、「紅葉の備え」の八丈島への寄付を申し出ました。八丈町役場および八丈町教育委員会に対して寄付への思いを伝えたところ、同島唯一の高等学校である東京都立八丈高等学校を訪問し、寄付をさせていただく機会を得ることができました。

12月23日、八丈高等学校を訪問させていただきました。この日、同校では、校則、部活動、学習活動等について全校生徒で議論する意見交換会という行事が開催されていました。本校生徒は、この行事において非常食用缶入りパン開発の過程や思いについてプレゼンを行い、八丈高校全生徒の皆さんに「紅葉の備え」を配布しました。また、防災に関する意見交換分科会にも参加させていただき、八丈島の台風被害状況や災害時に高校生ができることについて学ばせていただきました。『探究』の授業成果物を用いた学校間交流は、生徒にとって大きな自信と誇りとなりました。


本活動の実施にあたり、多大なるご協力をいただいた東京都立八丈高等学校の先生方・生徒の皆さま、八丈町役場の皆さま、八丈町教育委員会の皆さま、誠にありがとうございました。
