
文芸部の高校生たちが、日本の伝統的な飾り紐である”水引”を使った「水引細工」を手作りしています。”水引”は単なる装飾ではなく、贈り物に込める気持ちや、相手への思いやりを表現する意味合いが込められたものです。これらの水引細工は、本校に来校する留学生や来賓の方々への贈り物として、またLRC(図書館)で開催されるイベントなどでも活用していく予定です。
伊藤 克典
文芸部 部員の想い
<高校3年生 石井>
「水引細工」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。でも、実際にやってみると意外と簡単に作ることができるんです。手軽に作れて、とてもきれいな工芸品なのに、世間ではまだあまり知られていないのが現状です。僕は文芸部の活動を通して、もっと多くの人に”水引”の魅力を知ってもらい、楽しんでもらえたらうれしいです。
<高校2年生 末廣>
文芸部が作っている水引細工は、校内コンクールの入賞者への記念品や中学生への卒業記念品、来校されたお客様へのお土産として贈呈しています。また、広島で活動されている水引作家グループ「めうがや広島水引」の皆さまとも交流があり、水引細工の創作の魅力に強く惹かれるようになりました。
私は、水引細工を使る際、色合いや素材のバランスを大切にし、手に取った人が思わず嬉しくなるような作品づくりを心がけています。
例えば、落ち着いた配色や補色を活かした印象的な組み合わせなど、さまざまカラーバリエーションに挑戦しています。
今年、修道学園が創始300年を迎えるにあたり、フラワーフェスティバルにて水引の無料体験会を開催しました。わずか90分という限られた時間でしたが、102名の来場者に水引細工の魅力を伝えることができました。
中学生のころは美術部に所属し、絵を描く際に色の組み合わせを工夫することがとても楽しく、充実した時間でした。高校入学後は忙しくなり、絵を描く機会は減ってしまいましたが、文芸部で水引細工を制作する中で、再び色合いついて考える時間を持てることに喜びを感じています。
これからも自分にとって楽しい時間を感じながら、人を笑顔にできるような水引細工作りに励んでいきたいと思います。