11月に行った公開研究授業で、高1家庭基礎のクラスは「和服をどうやったら広められるのか」ということを考える活動を行ったのですが、その際に多くの生徒が和服離れの要因の1つとして、着方の難しさや動きにくさを挙げていました。
>2024.11.28ニュース 2024年度公開研究授業「新ルーブリックを活用したパフォーマンス評価に基づく授業実践」を実施しました
そこで今回は広島女学院大学で服飾史学・美学と家庭科教育を研究されている楢崎 久美子教授にご協力いただき、「和服を自由に着てみよう」というテーマで特別授業を行いました。

最初に、和服の着装の歴史について、時代やTPOによって着方が異なることや和服の構造について教えていただきました。
また、最近では伝統にとらわれない自由なスタイリングで和服を楽しんでいる人も増えていることも学び、実際にコーディネートに挑戦。

生徒たちはグループに分かれてモデルとTPOを決め、先生が用意してくださった色々な和服や帯、小物を自由な発想で組み合わせて、コーディネートを考えます。
各グループとも男子生徒が女性用の和服を着てみたり、制服の下に袴を合わせてみたりと、個性的な着こなしが出来上がり、お互いに見せ合って盛り上がりました。



生徒からは
- 和服は型にとらわれずに、自由にコーディネートすることができるんだと分かりました。中にブラウスを着たり洋服と組み合わせるのも素敵だと思いました。
- 今まで和服と洋服の組み合わせは合わないと思っていたけど、以外に合っていて新しい発見ができたと思った。
- 和服とはとても時代を感じるものだったけど、今風に変えられるのは知らなかった。
- 貝の口結びを実践してみて、案外簡単にできたし、そんなに考えず着て良いと言われて、着るハードルが下がりました。
- もっと和服を自由に楽しく着て良いと思える環境があると良い。
というような、普段のおしゃれの選択肢として気軽に和服を取り入れていけること、ファッションとしての和服の可能性にも気づくことができた感想や、
- 本格的な和服の着付けを学んでみたいと思った。
- もっと和服について理解を深め、身近なもので楽しみたい。
と、改めて和服は伝統的な着方や作法だからこその美しさや魅力に興味を持つことができたという感想があり、生活文化の継承と発展について一人ひとりが考える良い機会になったのではないかと思います。