12月7日(土)、天気は快晴。放射冷却のせいで、肌寒い朝。第52回バトントワーリング全国大会の日です。
本校の本番は昼過ぎからなので、午前中は最後の練習をします。練習会場が取れなかったため、朝食終了後、ホテルの近くにある、プロ野球パ・リーグの千葉ロッテマリーンズの本拠地である、ZOZOマリンスタジアムの広い駐車場の横の広い道で練習をしました。多くの出場チームもそこで練習をしていました。
ただ、途中から女子中学生のマラソン大会のコースとなりましたので、ちょっと移動して、邪魔にならにならないところで練習をしました。体育館とアスファルトでは感覚が違いますが、贅沢を言ってはいられないので、そこでしっかりと練習をしました。顧問は、荷物をつつこうとするカラスとずっと対決していました。
練習終了後、すぐホテルに戻り、各自で購入した昼食を食べ、衣装に着替え、化粧をし、会場に移動しました。そこで、最後のリハーサルをしました。本番直前に真っ赤なリップを塗ってもらいました。生徒とコーチ(と顧問)が円陣を組んで雄叫びを上げ、気合を入れました。いよいよ本番です。会場には、保護者の方々やバトン部OGがたくさん応援に駆けつけてくださっています。
テーマは「TAKI TAKI」、インドの音楽です。会場ではとても映える真っ黄色の衣装とキラキラと光を反射するスパンコールを身につけ、応援団の大声援の中、精一杯の演技をしました。とても美しく、綺麗な演技でした。
本番終了後・・・「すみません・・・。」
バトンを落とした生徒達が号泣しています。
福田部長を中心として、他の部員はその子達を慰めていましたが、慟哭は止まりません。
そのあと、大会の公式の撮影をしましたが、泣いてる生徒の顔はぐちゃぐちゃでした。そして移動し、会場外で応援団と待ち合わせです。そこでも号泣です。その後、選手席に戻って、他の団体の演技を鑑賞しました。
そして結果発表。演技順に発表となります。金賞はゴールド、銀賞はシルバー、銅賞はブロンズと呼ばれます。
いよいよ本校の審査結果発表です。
「広島修道大学協創中高等学校バトン部・・・・『ゴールド』」
「きゃああああーーー」
生徒達が悲鳴をあげました。大号泣です。なんと、2年連続『金賞』受賞となりました。
全員泣いています。コーチも泣いています。先程、泣いている子を慰めていた福田部長が、一番号泣しています。どうも今日は涙を1リットル出さないといけない日のようです。
落ち着いたところで、選手席から通路に移動したら、広島からわざわざ駆けつけてくれたバトン部OGが「おめでとう!」と観客席から選手席の通路に移動し、祝福を言いに来てくれました(偶然にも、バトン部顧問は、OG全員の元担任です。)。
これでまた、福田部長は涙腺崩壊。OGとハグをして喜び合いました。2リットル涙を流さないといけない日のようです。
落ち着いてから、会場の外に出て保護者の方々や他のOGにお礼の挨拶をしました。
「どうもありがとうございました。」
保護者も含め、皆、大号泣です。福田部長のお母さんもハンカチが手放せないようです。
そして、ホテルに移動し、反省会です。
そこで、多くの人が、昨年度の金賞受賞ということが相当なプレッシャーだったということがわかりました。そのプレッシャーに打ち勝って『金賞』を獲得したのはとても素晴らしいことです。
そして全員、「感謝」という言葉を口にしました。コーチ、先生、兄弟姉妹、保護者、OG、友達、チームメート、全ての人々に「感謝」の気持ちを持ったそうです。生徒の成長を感じた瞬間でした。
そして、「この9人で出演できて良かった。」と部長が言うとまた大号泣。涙は3リットル流しても足りないようです。
福田部長は、自分は部長の器ではないとずっと悩んでいたそうです。大会前、部員一人一人に手紙を書いて渡したそうです(紅白歌合戦の司会者みたいです。)。明朗快活で、とても努力家で、気遣いができ、優しく思いやりのある、ちょっぴり(?)涙もろい、ちょっとお茶目な生徒です。バトン部自慢の“立派な”部長です。
最後は、小さな声で、一本締めをして、反省会はお開きとなりました。
応援してくださった全ての皆様、本当にどうもありがとうございました。次の大会も一生懸命頑張ります!