先日5月5日、中区にある頼山陽史跡資料館で「端午の節句茶会」が開催されました。本校からも高校3年生2名が、点前と半東を担当し、部員が客として参列させていただきました。 「端午の節句茶会」はその名の通り端午の節句、5月5日に毎年開催されています。
脇床には立派な五月人形、釜の蓋や柄杓を置く蓋置には兜、香合に琵琶、花入れに笛、お抹茶を入れる薄器には太鼓など、端午の節句にふさわしく、遊び心満載のお道具が盛りだくさんでした。お菓子は「かきつばた」です。かきつばたを模した和菓子で、かきつばたはまさに5月中旬から下旬にかけて綺麗な花を咲かせます。
点前と半東を担当する高校3年生の2人は普段とは違う場所、初めて使う道具にとても緊張した様子でしたが、いざ始まると堂々ととても美しい点前を披露してくれました。
本日の掛け軸は「白珪尚可磨」「白珪」とはもう既に美しい完全無欠な玉という意味ですが、このもう完全無欠な状態であってもさらに磨く、すなわちその努力が大切であるという教えです。
今回、点前と半東を担当した高校3年生の2人は、この茶会に向けてたくさんの練習を重ねてきました。今後も留学生交流茶会、文化祭などに向けて部員一同練習をしていきますが、掛け軸の教えにあるように、完璧だと思ってもそこで慢心せず、さらに努力し、よりいっそう精進していきたいと思いますので、今後も茶道部を見守っていただけたらと思います。